『戦争・戦後体験記』紹介のページ 更新日 2011年10月1日
戦争・戦後体験記『生きてきたを伝える』を刊行
年金者組合鎌倉支部では組合員を中心とした皆さんから戦中と戦後の体験記を募集し、8月に完成、刊行しました。『神奈川新聞』・『毎日新聞』にも報道され、反響を呼んでいます。
この体験記は、昨年の年金者組合定期大会で、戦後60年たった今こそ、次代の平和のために、年金者組合の組合員の戦中・戦後の体験を記録し、伝えていくべきではないか、という声が起こり、大会決議によって編纂が行われることになったものです。組合員の高齢化とともに、戦争や戦後の体験が次第に忘れ去られ、再び戦争の足音が近づいているのではないかという、多くの方が危機感から、編集作業が始まりました。
そこに3月11日の東日本大震災、福島原発事故が起こりました。編集作業はすでに進んでいましたが、編集委員が感じたことは、体験記に寄せられていた原稿に見られる、“軍国少年、少女”として「国のため、天皇のため」と信じてていたことへの悔恨と反省が、今回の原子力安全神話、電力不足宣伝などに惑わされていたことへの悔恨と反省とに重なってくる、ということでした。
本書には1923年生まれの88歳から、1942年生まれの69歳まで、現在鎌倉及び周辺に住んでおられる方で年金者組合以外の方も含め22人の方の貴重な証言・体験が寄せられています。戦場や軍隊生活だけではなく、女性や子供にとっての戦争がなんであったのかなど、銃後の様子も知ることができます。また、編集委員会で「鎌倉」は戦争とどうかかわってきたのかについて調べ、コラムにまとめました。平和都市鎌倉は直接的な爆撃こそ無かったものの、深く戦争とかかわっていたことがわかってきました。
「核エネルギーの平和利用」がまったくの欺瞞であることが明らかになった今、次の世代に再び戦争への道を歩ませないためにも、このささやかな冊子を刊行することが意味があるのではないかと考えています。
毎日新聞・神奈川新聞に紹介されました
他に、神奈川新聞 9月2日朝刊 湘南版でも紹介されました。
戦争と鎌倉 生きてきたを伝える 目 次
ご希望の方に500円(送料別)でお分けします。
発行 2011年8月25日
発行者 全日本年金者組合鎌倉支部(委員長青沼慶祐)
『生きてきたを伝える』 編集委員
連絡先 郵便 〒247-0061 鎌倉市台5-10-39 田口 清
メール k-r.taguchi@kamakuranet.ne.jp 田口 清
kimihira@yk.rim.or.jp 公平武治
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