鎌倉支部・活動のご案内、お知らせ            更新日 2014年1月26日

数は力!
年金制度の改悪、社会保障の削減には、私たちの力で立ち向かいましょう。
医療や介護、私たち自身の問題に、なかまと一緒に取り組みましょう。

毎月15日の「年金下げるな!」 街頭署名 大船

行政不服審査請求とは

不当な年金カットに不服の意志を示しましょう!!

 皆さんのところに届いた12月の年金振込通知書には、国民年金(厚生年金も)を1%減額したことが記されています。これは、過去の物価が下落した時期に「特例水準」を設けて年金を引き下げなかったため、現在の年金は「もらいすぎている」として、今になって減額しようとするもので、今年12月から1%、来年は1%、再来年は0.5%、つまり3年間で2.5%を減額されることが予定されています。  しかし、過去の物価下落は電気製品などの値下がりが主な理由であり、医療費、食料費など高齢者の生活に必要な商品はむしろ上がってきました。そして、現在はアベノミクスのインフレ政策で物価が強引に上げられようとしています。  年金を3年間で2.5%の減額するというのは、まったく矛盾した、実情を無視した決定です。  そこで、年金者組合では現在、この年金カットに抗議し、「行政不服審査請求」の大運動を開始しています。全国では10万人の大請求を国に対して行う起こすことを目指し、今全国で運動が広がっています。

これから受給する皆さんにも大問題

 2.5%の年金切り下げが3年後に終了すると、マクロ経済スライドが発動され、毎年1%以上の引き下げが25年以上も続くことになります。現在受給中の私たちだけではなく、これから退職するすべての人の問題です。すでに公務員の恩給は、9月から削減されています。

 不服審査請求運動は、2014年1月を以て一応終了しました。おかげさまをもちまして、全国で約12万、神奈川県で約1万、鎌倉支部で204名の審査請求署名が集まり、1月31日に全国一斉に年金事務所に提出しました。今後、厚生局社会保険審査官によって審議が行われる見透しです。

提出行動のニュースについてはこちらをごらん下さい。


なぜ年金がカットされるの?

・年金削減法案とは
 政府は年金を2012年4月(6月給付分)から「物価スライド」分として0.3%削減し、さらに2013年10月から3年かけて2.5%を2段階で削減(今年の10月は1%、来年1%、次年度0.5%)しようとしています。それだけではなく、4年後には「マクロ経済スライド」の発動による年金引き下げも計画されています。
・特例水準とは
 「特例水準」とは2000年から3年間、物価が下落したにもかかわらず、経済への悪影響などを考慮して年金の引き下げを凍結したことです。それを今頃になって「払いすぎた」からこれから年金を引き下げようとするものです。(年金者組合中央本部発行『年金しんぶん』などによる)

・年金もらいすぎ?!
 現在、政府だけでなく、マスコミの論調も「年金のもらいすぎ」は返還させるべきもので、それが出来ないなら「削減」するのは当然、といっています。高齢者は必要以上に受給しており、その財源を負担する現役世代にしわ寄せが来て不公平だ、というのです。はたしてそうでしょうか。このような見方は、世代間対立を煽り、少子高齢化社会を理由にした社会保障制度の破壊につながるものです。
・さらに年金を下げるの?
 年金など社会保障は、言うまでもなく憲法25条に保障されたもので、経済状況によって簡単に引き下げるものではありません。まして物価上昇(インフレ)に対応させるものであった「マクロ経済スライド」を物価下落(デフレ)時でも発令しようというのは、大きな問題があります。年金減額で困るのは現在年金を受給している私たちはもちろん、将来の給付を受ける現役世代の人たちなのです。

・二つの理由で間違い
 高齢者が年金をもらいすぎている、物価下落分の給付を減らすのは当然だ、というのは憲法の理念から間違っているだけでなく、実態から言っても誤っています。
・物価下落の理由は?
 一つは、「物価の下落」の要因はパソコンや薄型テレビなど恒久財の値下がりによるもので、灯油や食料品は下がっていません。しかも増税分や社会保険料の値上げ分は含まれていません。つまり、高齢者にとっては何ら恩恵も及んでいないのです。
・高齢者には無年金、低年金が多い
 もう一つは、年金のもらいすぎといいますが、現実には無年金・低年金の皆さんが非常に多いことです。たしかに年金など必要ない「リッチ老人」はいるでしょうが、ほんの一握りです。大多数の高齢者は働くこともままならず、年金以外の収入が無く、まったく年金に依存しています。そのような人たちに、もらいすぎだから返せ、というのでしょうか。

・私たちの主張
 いま、マスコミをはじめとして、「年金受給者は若年層に負担させている」という宣伝が盛んに行われています。しかし、ちょっと待ってください。
 今の受給者は40年も積み立てた掛金から年金を受給しているのです。現役の皆さんに負担していただいているのではありません。私たちの年金は、「82歳くらいまで受給しないと、掛け金の元はとれない」といわれています。年金財源が不足したのは、政府が財政投融資などで掛金を大企業(主に建設業など)にバラマイたためです。掛金残高が減少し、若年層に負担させるようにになっているのです。例えば、厚生年金などは、全国に「保養所」を建設し格安で払い下げる、などをしてきたためです。この例はたくさんあります。
 国はそのような責任を取ることなく、年金受給者が既得権をまもろうとするから現役世代が苦しむのだ、という世代間対立をあおり、年金カットは当然、という世論作りをしているのです。このまま年金受給額が減らされていけば、むしろ困るのはこれからの受給者です。年金カットはこれからの若い人にとっても問題です。まず当面の2.5%カットをやめさせるよう、ともにがんばりましょう!

全日本年金者組合 年金切り下げに対する抗議文

年間の主な日程

4月 花見の会
5月 観劇会
   NPOフェスティバル
5月 メーデー
5~6月 春の旅行
9月 月見の会(稲村ヶ崎)
   定期大会
10~11月 秋の旅行
   年金者一揆
12月 喜寿のお祝いと忘年会

3ヶ月ごとにお誕生会を兼ね
おしゃべりサロンを開催。

年2~3回、市長とのふれあい
トークを行っています。

8月の花



ピンクのガウラ
白蝶草
花ハイク8月のページ
から拝借しました。

特集・鎌倉の春

①段葛








吉原捷利さん撮影



②源氏山







青沼慶祐さん撮影